アスペルガー症候群はどんな病気なのか
アスペルガー症候群については、聞いたことはあるけど、具体的にどんな病気か知らない、そもそも聞いたことがない、といった人がほとんどではないかと思います。
アスペルガー症候群は、別名を高機能自閉症とも呼ばれています。
自閉症は先天的な脳機能障害というのが一般的な見方で、一般的に知的障害が見られます。しかし、アスペルガー症候群では、その知的障害が見られないかたちの自閉症といえるのです。
アスペルガー症候群の症状
アスペルガー症候群は1980年代に精神疾患として定義されました。
知的障害があるわけではないので、読み書きや計算などの知的行動はできます。
さまざまな症状があるのですが、人とのコミュニケーションが難しいため、社会生活を送る上で支障が出ることがあります。
例えば、一般的にアスペルガー症候群の人は、本音と建前の使い分けができないことがあります。お世辞や社交辞令といった建前の部分が理解できなかったり、皮肉を言われてもそれに気づかない、相手の言葉の裏にある気持ちを汲み取ることができないといったことがアスペルガー症候群に特徴的な症状と言えます。
また、色や音などに人以上に敏感だったり、逆に頓着しないといった症状もあります。
例えば、普通の人からすればたいしたことない日差しでも気になってしまって、サングラスをかけないと外出できなかったりするかと思えば、黒板をひっかくような耳障りな音にも全く不快感を覚えなかったりします(これは単なる例なので、全ての人が日差しや黒板を引っかく音に対して特異な反応をするわけではありません)。
自分の立てたスケジュールに沿って行動していると安心するが、他人からそのスケジュールを妨害されると、非常に不安になったり、パニックになるといったケースもあります。
例えば、作業に没頭しているときに、それを中断するように言われたり、先にこっちをやって、などと言われるのを極端に嫌がるといった傾向があるそうです。