アスペルガー症候群の治療について考える
また、そもそも、アスペルガー症候群の原因などもはっきりしていないため、治療法も確立していないのが現状であることを理解しておきましょう。
先に説明したように、アスペルガー症候群は障害ではないので治療の方法はない（治療する必要はない）という考え方のお医者さんもおられますし、逆に独自に治療方法を研究して治療に積極的なお医者さんもおられます。
治療の必要があると感じる場合には、診察を受けた医師と相談しながら、治療を進めていくことが大切です。
また、セカンドオピニオン、サードオピニオンと複数の意見を参考にすることも絶対に必要です。
アスペルガー症候群と自閉症の関係
アスペルガー症候群よりも一般的に聞く言葉として「自閉症」というものがあります。アスペルガー症候群と自閉症には共通点も多いのですが、いったいどのような違いがあるのでしょうか。
一般的にアスペルガー症候群は「高機能自閉症」ともいわれ、自閉症の一つの種類だと考えられています。
自閉症は知的障害を伴うものであるのに対し、高機能自閉症であるアスペルガー症候群は知的障害がないもの、と区別されています。
ただ、日本国内ではアスペルガー症候群の研究が海外に比べて進んでいない面も多く、自閉症とアスペルガー症候群を区別しない医療関係者も多いのが現状のようです。