アスペルガー症候群

アスペルガー症候群と遺伝の関係

アスペルガー症候群は遺伝するのか

 アスペルガー症候群は、その根本的な原因も分かっていない、謎の多い病気です。ただ、最近になって言われているのが、先天的な脳の障害であるということです。

 

 生まれつきの脳機能障害であるなら、そこに遺伝が関わっていてもおかしくありません。

 

 まだまだ日本では研究が進んでいないのですが、海外での調査によると、親族にアスペルガー症候群の患者がいる人は、いない人に比べて、アスペルガー症候群の症状が多く見られる傾向にあるそうです。

 

 つまり、遺伝が関係している可能性が高いという研究結果があるのですね。また、アスペルガー症候群も含めたより大きな概念である広汎性発達障害には、遺伝的要素が強いものだと言われています。

 

子どものアスペルガー症候群

 幼児期のアスペルガー症候群を含めた発達障害については、よく観察し、よく理解することが大切です。

 

 またアスペルガー症候群の場合、発語など発育の遅れや知能に問題が見られないため、ちょっと変わった子、とか、身勝手な行動が目立つ子、と思われながら、親や本人でさえアスペルガー症候群であることに気づかずに育つということもあります。

 

 自分の考え方、感じ方が、アスペルガー症候群によるものであることを自覚すれば、それなりの対処の仕方が出てくるものですが、知らなければ人間関係の構築で解決のできない悩みを抱えてしまうケースも少なくありません。

 

特徴的な症状が見られるにも関わらず、かたくなに「この子に障害はない」といって適切な対応をしなかったり、逆に「この子の症状は障害が原因なんだから仕方がない」と何もかも諦めてしまう。こういった対応は、いずれも親としての責任を果たしていることにはなりません。


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